負けなくとも今季ワーストの候補 ぼやけたゲームになった原因はどこにあるのか【轡田哲朗レッズレビュー/J32節湘南戦】
(Report by 轡田哲朗)
仕方がない面もある退団決定選手のスタメン起用
浦和レッズは12日のリーグ第32節、湘南ベルマーレ戦に0-0で引き分けた。試合後の話題は後半41分からリーグ戦デビューしたルーキーの武田英寿に集中していて、いかにそれまでの86分間に見どころがなかったかが伺われる。私は以前に約75分間を自陣に引きこもって1-0で勝利した8月のサンフレッチェ広島戦を、「勝ったけれども今季のワーストゲームの候補」と記したけれども、このゲームも同様に負けたわけでもないし、今季4回あった4点差の大敗ではないけれども、ワーストゲームの候補にノミネートされると思っている。それくらい、「何もなかった」。
この試合のメンバーに、すでに退団が決まっているマルティノスとエヴェルトンの2人が名を連ねたことは多少の批判を受けるだろう。ただ、関根貴大、伊藤涼太郎が負傷を抱えていて、武田はあまりに未知数。仮に武藤雄樹をここでスタメン出場させると、レオナルドが出場停止だったのでベンチにFWがいなくなってしまう。また、途中出場した阿部勇樹は長らく離脱していて今季初めてのピッチだったし、柴戸海も久しぶりのゲームだったと考えると、消極的な理由でこうなったのかなという推察はできる。だから、そこまでこの点を批判しなくても良いと思うが、腹立たしいという感情が理解できなくはない。
前半20分くらいまでで、あとは何もなかった
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