攻守に光った成長の跡、鹿島戦を「完勝」と呼んでいい理由とは何か【轡田哲朗ゲームレビュー/明治安田生命Jリーグ第30節 鹿島戦】
(Report by 轡田哲朗)
森脇が約2カ月ぶりのピッチに
浦和レッズは20日のJ1第30節、鹿島アントラーズとの一戦をホームで3-1と勝利した。敗れれば残り4試合のリーグ戦で何を目標にすれば良いのかという事態に陥る試合だったが、その恐怖を感じさせないような試合を展開することができた。
浦和は橋岡大樹と荻原拓也、鹿島は安部裕葵がU-19日本代表の活動で不在。浦和がそこに約2カ月ぶりの公式戦出場になった森脇良太を起用することで最小限の変更に済んだ一方で、鹿島は三竿健斗が出場停止、レオ・シルバが負傷離脱、鈴木優磨と内田篤人は負傷からの復帰途上で、前者はベンチスタート、後者は欠場という状況だった。今まで浦和が体験することの多かった、秋まで多くの大会で優勝の可能性を残している、特にアジアの戦いを残すと起きる過密日程に苦しんでいるのは鹿島の方だったと言える。
試合開始時点で勝ち点4差を追う相手で、引き分けすら許されないシチュエーション。試合開始から浦和が攻勢に出る立ち上がりとなるのは、鹿島の大岩剛監督をして「どうしてもこうなるだろう」というものだったが、浦和の攻撃は秩序だった効率的なものだった。
「さすが鹿島」と思わされたピッチ内の修正
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