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【島崎英純】2024Jリーグ第28節/浦和レッズvs川崎フロンターレ・試合レビュー『45分の変則試合に順応できず、低調極まりないドロー』

©Yuichiro Okinaga

相手の勢いを堰き止める

浦和レッズのプレーに物足りなさを感じた。

8月24日に実施されたJリーグ第28節のゲームが荒天の影響で前半限りで中止延期となり、浦和は川崎フロンターレに対してその前半に挙げた渡邊凌磨のゴールというアドバンテージを得たうえで今回、『後半限りの45分一本勝負』という変則的な再開試合に臨んだ。

浦和からすれば1点リードの状況で試合開始を迎えるため、いきなりリスクを掛けて相手に向かっていかなくてもいい状況下ではあった。また、マチェイ・スコルジャ監督が今季途中にチームを率いてからは相手の攻撃を受け止めたうえで発動するカウンターが主な得点パターンになりつつあったため、相手が畳み掛けるように自陣へ殺到する展開はむしろ歓迎すべき試合展開でもあった。

ただし今回はあくまでも45分間限定の戦いでもある。これまでならばトップギアで攻め立てる相手を辛抱して受け止め、相手がガス欠した前半終盤や後半以降に浦和がギアチェンジして速攻を浴びせる展開に持ち込めた。しかし残念ながら今回は川崎がペースダウンする余地はなかった。短時間の決戦で、相手は交代枠を存分に活用してパワー&スピードの質を保って最後までフルスロットルで戦い続けることができたからだ。もちろん浦和も置かれた状況は変わらなかったが、相手守備網を切り崩すカウンターアクションは数度に限られ、そのうちの1本だった松尾佑介のシュートがポストに弾かれる不運なども相まって相手をゴールを割ることが出来なかった。

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