連載第42回! 沖永雄一郎の”オールコートマンマーク!”『豪雨と桜の花びら』
浦研プラスにて、サッカー専門新聞・『エルゴラッソ』の浦和レッズ番記者である沖永雄一郎氏の浦和レッズ・トレーニングレポート連載が開始されました! 冲永氏の独特で個性的な視点を通してクラブ、チーム、選手たちの動向を随時お届け! 新鮮で躍動感のある『浦和レッズ』の日常をぜひお楽しみください!
Text&Photo by Yuichiro Okinaga
またもや豪雨
みなさんこんばんは。ご無沙汰です。先週は連戦のため公開日がなく、こちらの大原レポートも1 週とんでしまいました。
なんだか久しぶりに大原に行った気がしましたが、なぜこうも、公開日は悪天候に見舞われるのでしょう。本日もずぶ濡れでした。眼鏡も雨やら湿気やらで曇りっぱなしで、えらく視界が悪いなあと思っていたら、レンズに桜の花びらが2枚ほど。
前日深夜からの雨と強風でほとんど散ってしまうのでしょうが、大原へ向かう途上のサイクリングロードはピンク色のカーペットのように花びらで舗装されていました。美しくもスリップが怖いですね……。
『桜の木の下には屍体が埋まっている』という小説家・梶井基次郎氏のフレーズは有名ですが、美しく咲き誇るからというだけでなく、別の理由からも『死』を感じさせるなあなんてことを考えていました。
なんというか、桜の木って枝のしなり方が独特じゃないですか。静まり返った夜に、鳥居が連なったような桜並木の下を通った際、「この道、冥府へと続いてそうだな」などと、なんだか畏れを感じたのが数日前のことです。
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