【サッカー人気1位】【島崎英純】2025Jリーグ第11節/浦和レッズvs横浜F…

【島崎英純】2023Jリーグ第14節/アビスパ福岡vs浦和レッズ・試合レビュー『向上しなかったプレーパフォーマンス。コンディション低下は明らかだ』

©Yuichiro Okinaga

緩慢な動き

 浦和レッズの選手の動きが鈍いように感じた。当日の福岡地方の基本は試合開始時点で20度強と通常だったが、湿度は80パーセントを記録して蒸していた影響もあったかもしれない。また、会場であるベスト電器スタジアムの芝生はボールが転がりにくい傾向があり、しかもイレギュラーにバウンドする状況だったことから、パスやトラップの精度を定めるのに苦労した感もある。

 しかし、それ以前に、浦和の選手たちのコンディションが下降している印象を受けた。2週間前にAFCチャンピオンズリーグ決勝のアル・ヒラル戦を戦い、間髪入れずにJリーグ第10節のサガン鳥栖戦と同第13節のガンバ大阪戦を戦った影響はことのほか大きかったようだ。マチェイ・スコルジャ監督はG大阪戦の翌日から2日間の完全オフを設けたが、それは各種データや選手への聞き取りなどを加味して休養が必須と判断されたからだと思われる。また、緊張感のあるタイトルマッチの後は身体面だけでなく精神面にも多大なダメージが生じるとも言われる。スコルジャ監督はACL決勝後も選手の入れ替えを最小限に留めてきたが、それによって主力選手たちの疲労がピークに達しているように感じた。その点を踏まえたうえで今節のアビスパ福岡戦を観ると、チームはギリギリの状況下で今試合を戦っていたことがうかがえる。

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