【島崎英純】2023Jリーグ第9節/川崎フロンターレvs浦和レッズ・試合レビュー『逆境を覆したメンタリティ。敵地で後押し受けてリヤドへ』

©Yuichiro Okinaga
万全な陣容
浦和レッズは現状のベストメンバーがスターティングに名を連ねた。マチェイ・スコルジャ監督は今季開幕からリーグ戦における主力を固定化しており、彼らは約1週間の試合間隔を保ちながらシーズンを過ごせている。その結果、選手たちのコンディションは良好に保たれ、この間の主力の負傷者は酒井宏樹のみで、プレーパフォーマンスも一定レベルを維持できている。スコルジャ監督は今季序盤最大のターゲットをAFCチャンピオンズリーグ決勝のアル・ヒラル戦に定めていて、ここまでは固定化されたメンバーで戦うことを明言している。ACL決勝後は未消化のリーグ戦や各種カップ戦を並行して戦うことで過密日程を強いられるため、リーグ戦でも選手の入れ替えは行われるだろう。それでも現状では浦和の指揮官が施すチームコーディネイトは適切に機能しているように見える。
今節の対戦相手である川崎フロンターレは負傷者続出の状況でリーグ戦で停滞が続いている。しかし、巻き返しのきっかけとして捉えた前戦のYBCルヴァンカップ・グループステージ・清水エスパルス戦で6-0と大勝したことで自信を取り戻しつつある。清水戦では戦列を離れていたMF大島僚太やFW小林悠も途中出場しており、ようやくシーズンを戦い抜く戦力を整備できつつあるようだ。
どんなに不調に陥っても、川崎のチームスタイルは振れない。鬼木達監督以下、選手たちが遂行するポゼッションワークは何人かの選手が入れ替わってもその効力が維持されており、対戦する側は相応の警戒を払って対峙しなければならない。
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