【島崎英純】2023Jリーグ第4節/ヴィッセル神戸vs浦和レッズ・試合レビュー『鮮やかなゴール、圧巻の守備でリーグ戦連勝達成』

©Yuichiro Okinaga
マチェイ・スコルジャ監督の采配傾向が色濃くなってきた。開幕からの3連勝で首位に立つヴィッセル神戸との対戦に臨むに際し、指揮官は前節のセレッソ大阪戦と全く同じメンバーを送り出した。水曜日のYBCルヴァンカップ・グループステージ第1節の湘南ベルマーレ戦で10人の入れ替えを行った所作からもリーグ戦のスタメン陣容をそれほど代えないことは予測されたが、開幕からの4試合で梃入れしたのが1トップのブライアン・リンセンから興梠慎三へのスイッチのみだった点からも、スコルジャ監督の信念が透けてみえる。もとよりC大阪戦で今季公式戦勝利を飾り、チーム全体が自信を取り戻した影響もあるだろう。ただ、何よりも、スコルジャ監督は固定化したメンバーでチームスタイルの熟成を図る意図があるように思える。Jリーグ開幕節のFC東京戦では前のめりになる前線にバックラインが追いつけずにチーム全体のコンパクトネスを維持できず、訓練してきたプレスも嵌らず、一辺倒のフィードで拙攻を続けた反省があった。続く第2節の横浜F・マリノス戦は相手に格の違いを見せつけられて敗戦したが、それでも徐々に狙いの形を実践できるようになり、C大阪戦でついにその片鱗を標榜できた。緩やかだが確実に階段を上がっている今のチームは、今節の神戸戦でそのステップ幅を大きくしようとする目論見があったのだろう。
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