【島崎英純】2023YBCルヴァンカップ・グループステージ第1節/湘南ベルマーレvs浦和レッズ・試合レビュー『ターンオーバーの中で見えた光』

©Yuichiro Okinaga

浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は事前に公言していた通り、スターティングメンバーの顔触れを大きく変更した。直近のJリーグ第3節・セレッソ大阪戦からは総勢10人の入れ替えとなり、連続先発したのはセンターバックのマリウス・ホイブラーテンのみだった。もとより、ホイブラーテンは新加入で沖縄キャンプに参加できずに未だコンディション向上の過程にあるとも思われ、また、ホイブラーテン自身がチームメイトの特徴を見定める面からも、継続出場は本人にとってポジティブな事象なのかもしれない。

GKU-21枠の鈴木彩艶。4バックは右から馬渡和彰、岩波拓也、ホイブラーテン、荻原拓也のセット。ダブルボランチは平野佑一と柴戸海が務め、右MFに関根貴大、左MFにアレックス・シャルク、そしてトップ下は前節決勝ゴールを挙げた安居海渡で、1トップには今季新加入の髙橋利樹が入った。このうち、鈴木、馬渡、岩波、平野、柴戸、シャルク、髙橋の7人は今季公式戦初出場となった。

対する湘南ベルマーレの山口智監督も前節の川崎フロンターレ戦から10人のメンバーを入れ替えた。浦和と同じく、いわゆるターンオーバーである。今季の湘南はリーグ戦でハイインテンシティなサッカーを展開しており、その基盤は陣容が代わっても変化はないと目された。またシステムも彼らの独自システムであるアンカーを配した3-5-2で、そのシステムメカニズムも変容しないことが予測された。

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