【無料記事】浦研的日日是好日-『ネットパーティーしてみました。そして、ロビーの原稿を書きました』2020.04.09

春の訪れ

 新型コロナウイルスの流行でロックダウン(都市封鎖)中のドイツですが、ここ3週間は晴天が続いています。この原稿を書いているドイツ午前10時の気温は14度で、今日の最高気温は24度の予報となっています。部屋の窓を開けると、風がそよぐ音と共に暖かな空気が流れ込んできます。外出制限、行動制限のある毎日ですが、季節が確実に移り変わっているのを感じます。

 昨日は取材を兼ねて原口元気(ハノーファー)と電話で話しました。落ち着いていて、とても快活な声から、彼もポジティブな感情を保って今を過ごしているのだなと感じました。

 そして昨日は、こちらの友達家族とネットを繋いで、『ネットパーティー』をしてみました。それぞれの家庭で食卓を並べ、ビールを飲みながら語らおうと計画したのです。話題はやはりロックダウン中の生活や子どもたちの学校のこと、そして未来への希望などになりましたが、このようなコミュニケーションを取ることでお互いの気分が安らぐような気がして、とても良い企画だったなと思っています。

 また、食事が終わった後はお互いに羅列した3つの数字を当てる、一昔前に某テレビ局で放映されていたようなゲームにチャレンジしてみました。友だちご家族は夫婦と長男、長女の4人家族なのですが、特に小学生の長男くんがとても楽しそうにゲームに取り組む姿に心が和みました。時間が遅くなってしまったので途中でお開きとなりましたが、名残惜しそうにベッドへ向かう長男くんの姿を見て、「また、必ずやろうね!」という気持ちになりましたね。僕自身もとても楽しく過ごせた、大切な時間でした。

ロビーの原稿を書きました

 さて、1週間ほど前に執筆したロブソン・“ロビー”・ポンテの原稿が日本時間の本日昼に『Number Web』にて掲載されたようです。

https://number.bunshun.jp/articles/-/843107

 この原稿は『Sports Graphic Number』が創刊1000号を迎えたことを記念して、執筆ライター陣に『私にとっての1番』を挙げてもらう企画とのことで、『ナンバー編集部』のIさんから「レッズ関連で何か書いてくれませんか?」という要望を受けて執筆したものです。最初は僕が取材した中での浦和レッズ・ベストゲームでも挙げようかと思ったのですが、ベストゲームはすでに、この『浦研プラス』で10試合も挙げて長々と書いてしまったので、今回は『僕の中の浦和最強選手』という括りで、ロビーのことを書かせていただきました。

 僕の“ロビー”評は、『苦しいときに必ず助けてくれるスーパーヒーロー』。なのに普段は『思慮深くて思いやりがあって、気遣いのできる紳士』という2面性を併せ持った、真の人格者です。この原稿でも触れていますが、2010年11月14日のJリーグ第30節・京都サンガ戦で勝利者インタビューを受けた時にロビーが涙を流したときに僕自身も感極まった思いは、今でも忘れえぬ記憶として刻まれています。

 皆様も、もしお時間がありましたら本原稿をお読みいただけると幸いです。当時を知る方には思い出が蘇り、当時をご存じない方には浦和レッズに“ロビー”という愛称で親しまれた素晴らしいフットボールプレーヤーがいたことを知って頂けたら、とても嬉しく思います。

(了)

« 次の記事
前の記事 »