アピールした者、できなかった者。勝利の中に潜むチーム内競争【島崎英純】2017天皇杯3回戦・ロアッソ熊本戦レビュー

ターンオーバー敢行

 梅雨明けはしていないが、うだるような暑さだ。この状況でサッカーをプレーするならば、90分の中で試合展開を見極めて要所を締めなければならない。天皇杯3回戦、浦和レッズの相手はJ2のロアッソ熊本だったが、熊本は現在J2で19位に低迷し、残留が至上命題になりつつあるため、中3日で迎えるJ2第23節・ジェフユナイテッド千葉戦を見据えて主力メンバーの何人かがさいたまへの帯同メンバーに入らなかった。

 かたや浦和も前節のアルビレックス新潟戦を出場停止で欠場した遠藤航が先発した他は大幅なターンオーバーを敢行。軽度の負傷で新潟戦を欠場したズラタンが1トップに入り、シャドーは梅崎司&高木俊幸という後半戦で活躍を期待される選手が配備され、両翼には右・駒井善成、左・菊池大介。ダブルボランチは青木拓矢と矢島慎也で、バックラインは前述の遠藤が中央に鎮座し、右・長澤和輝、左・田村友、そしてGKは榎本哲也が務めた。

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