【無料掲載】2017明治安田生命J1リーグ第14節・柏レイソル戦[遠藤航][選手コメント]

○遠藤航

 もう切り替えるしかないので、すごい落ち込んでいるわけでもない。連戦の戦い方を自分たちは上手くやっていましたけども、前半はゼロで抑えたかったです。僕個人としてはそれほど感じなかったですけども、皆少し身体が重そうな印象はありました。ボールは持たれてもOKだとは思っていました。全部行くと消耗するという話もあったので、ブロックを敷いて守るのも必要だとは試合前から話していました。だから、ある程度想定内です。

Q その流れから前半終了間際に失点してしまいました。

 そうですね。クリスティアーノ選手の右クロスと失点したところだけだったと思うんですけども、ブロックを敷いて守る割り切りをした時はフリーでヘディングをさせてはいけないと思うし、その中のマークの受け渡しだったり、ブロックを引いた中での手堅さは、もっと自分たちはやりきらなきゃいけない。相手にやらせない戦い方をしなければならなかったと思います。

Q 失点シーンは守備の人数が足りていないように見えました。

 クロスに対して竹富選手がフリーになってしまったので、あそこはたぶん関根が帰るよりはモリくん(森脇)が付いた方が良かったかなと思います。あとは中川選手が2列目からの飛び出しで最後、あそこに入っていったので、どうですかね。付いていくのは難しいと思いますけども、最初のところでモリくんが触れるかどうかだったと思いますけどね。

Q クロスも上げられてしまいました。

 トシくん(高木俊幸)が対応していましたけども、それがベストだったのかというのはありますし、ブロックを敷いた中での、相手サイドバックが高い位置に出てきての形で、サイドハーフが行けないシーンが多かったので、少し下がりすぎてしまった部分もあります。そこは課題として残りました。

Q ボールの取りどころは何処に設定していたのでしょう?

 最終的には相手が楔を打ち込んだ時とか、シンプルに裏を使うとか、そういうボールを狙う。ブロックを敷く時はそれがメインになりますね。

Q ハイプレスのチームに対してポジションの取りどころ、動き出しが大事になりますが。

 はい。シンプルに、その運動量が足りなかったと思います。特に前から来る相手に対しては、もっと後ろの選手が早くポジションを取ってボールを受けるのが大事だと思うし、そこのプレッシャーにビビらずに前へ進めていくことが大事だったと思うんですけども。後半はそれも出せましたけども、前半はサポートが遅くて(西川)周作くんが蹴るシーンがあまりにも多すぎたかなとは思います。

Q 興梠選手が孤立気味だった印象もあります。

 ブロックを敷いて、相手サイドバックが高い位置に出た時にそのままシャドーが付いていくと、ある程度仕方がないのかなとは思います。でも、そこで(興梠)慎三さんはひとりでもタメを作れるので、そういう意味では何度かカウンターに行く場面もありましたから、そこはあまり気にならなかったんですけども、もう少し奪った後の精度は高められた感覚はありました。後半は相手も中川選手がプレッシャーを掛けていましたけども、他の選手は長いボールに対するセカンドとか、ディフェンスラインと中盤をコンパクトにするような守備の仕方だったので、自分のところからボールを運べれば浦和らしさは出せたかなと思いますけども、最後のところで点が入りませんでした。

Q 1失点の結果については?

 ピンチは3,4回ありましたけども、運が良かったところもありますけども、ブロックを敷いている時はクロス以外はやられてはいなかったと思います。だから、やはり前半終了間際のあの失点が響いてしまったと思います。

Q 済州戦で120分間プレーした影響はあったのでしょうか?

 僕は前半よりも後半の方が動けていた感覚があったんですけども、周りの選手は疲労を感じながらプレーしていたんじゃないですかね。

Q 柏の強さは?

 90分を通して、特に前の選手の運動量が落ちないですし、その一体感があると思います。今日も相手の勝ちパターンで、リードをしている中で守備的な交代をして守りきる手堅さがある。若いチームですけども、何人かベテランの選手もいるので、そういう選手たちによって試合の状況を読む力があるのかなと感じました。

Q 遠藤選手は代表もあります。

 僕個人としては代表も大事なもので、チャンスがあれば結果を残していくことが次に繋がると思うので、連戦を言い訳にせず、自分らしさを出して頑張っていきたいです。

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