【無料掲載】2016Jリーグ1stステージ第13節・FC東京戦[ミハイロ・ペトロヴィッチ監督][監督コメント]

○ミハイロ・ペトロヴィッチ監督
自分たちで試合を難しくしてしまった感はありますが、試合を通して勝利に値するプレーができました。選手たちは非常に素晴らしいゲームをしてくれたと思います。

Q 点が取れなかった前半と、3得点を決めた後半で何が違った?

前半は数多くチャンスを作りながら決めきれない展開のなかで、相手は少ないチャンスをものにして2点を取ってリードしました。反対に後半は、引き続き我々が多くのチャンスを作るなかで、そのチャンスをしっかりと得点に結びつけることができました。逆に相手は前半と同様にチャンスは少なかったですが、ポストに当たるなどしてそのチャンスを決められませんでした、その違いだと思います。要するに、チャンスを決めるゴールの割合が違ったのが前半と後半です。

ハーフタイムに私は選手に「この試合は絶対に勝てる」と話しました。私は今後、コメントに関しては短く端的に述べようと思っています。3連敗のなかでいろいろなことを考えましたし、長くコメントすればするほどなかなか理解していただけないことが多いので。

今日、3ポイントを取ったことが一番大事だったと思われる方も多いかと思いますが、大事なのは自分たちがブレずに戦うこと、スペクタクルなゲームを見る方に与えることが、それが自分たちを勝利に導くと思っています。今日のような内容と緊張感のある、そしてスペクタクルがあるゲームがサッカーにとって重要です。鹿島もミスから負けましたけど、あるいはガンバも、広島との戦いでも我々は相手に引けを取るような戦いだったと思っていませんし、むしろ相手より上回っている時間もあったはずです。サッカーは勝負ごとなので負けることもあります。大事なのは何をするか、どういう戦いを貫いていくかです。

今日は勝利できたことでバスがスムーズに出ればいいなと思います。次の神戸戦がファーストステージの最終になりますが、その後、我々がどのような方針で戦っていくのか、それはクラブとよく話したい。

我々はサポーターに対して、非常に大きなリスペクトを持っています。クラブとして、常にサポーターと向き合いながらやっていきたいと思っています。ただ、どんな結果で終わろうと、選手たちは今の状況で批判されるべきではないと私は思います。むしろ、うまくいかないときほどサポーターに後押ししてほしい想いがあります。何かあるのであれば、冷静になる機会を持って、クラブや私と話しをすればいいと思います。選手に対して、過度なプレッシャーを与える行為は避けていただきたいです。多くのサポーターはチームを後押ししてくれている存在です。ただ、一部のサポーターの方々は我々が目を瞑ってはいけない存在なのかなと思います。しっかりと向き合って話していくなかで、ともに進んでいかなければいけないでしょう。

Q 不運な形で失点してから逆転したが、これが今後どのような形で影響してくるのか?

今日のゲームは勝利がチームにとって大事だったことは確かです。4連敗をしていたら、今後クラブがどうなっていたか分かりません。ただ、難しい状況になっていたのは確かです。今日のゲームは選手たちが背中に100キロの重りを背負ってプレーしていたようなものです。それぐらいのプレッシャーのなかで戦っていました。その重荷が今日のゲームに勝利したことで、ようやく下ろせたのではないかと思います。

神戸戦、相手は1週間空くなかで十分な準備をして試合に臨めますが、我々は中2日での連戦、非常に厳しい5連戦の最後になります。厳しい日程のなかで相手よりハンデを負うなかで戦わなければいけませんが、この勝利を持って神戸戦は今日よりもいい状態で試合に臨めると思っています。

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