【無料掲載】2016Jリーグ1stステージ第13節・FC東京戦［槙野智章］［選手コメント］

2016年06月22日 23時39分　
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○槙野智章
Q　ハーフタイムの選手の様子は？

ポジティブな声をかけている選手はもちろんいましたし、シュートを外した選手は下を向いていましたし、失点に絡んだ選手も下を向いていました。FC東京と浦和の試合をここ数年見ている人はわかると思いますが、このままじゃ終わらないと思っていました。１点を取れば大きく変わると思っていました。結果、１点を取って大きく変わりましたし、交代も大きくハマりました。全員の力で掴んだ勝ち点３だと思います。

ここ数試合、監督もナイーブになっていましたが、こういうゲームの時こそ監督がどしっと構えているのが伝わりました。もし、ハーフタイムに監督から「お前ら情けない」という感じのことを言われていたら、２点、３点を取られていたかもしれませんが、あそこで「いいゲームをしているぞ」と言ってくれたことで、選手は安心感を得られました。なかなかないですけどね、負けている時に「いいぞ」と言われることは。もしかしたら、監督が僕らのモチベーションを上げるためにそうしたのかもしれない。

Q　ゴールシーンは？

最近はなかなか練習ができていないなかでも、残り組でクロスの練習をしてきました。上げる選手、入る選手がそれぞれ要求していました。それがうまくいきました。僕が決めましたけど、僕の前に阿部選手がいて、後ろに李選手がいました。僕は阿部選手に「スルー！」って声をかけましたけど、李選手も僕に対して「スルー！」と言っていました（笑）。誰が決めてもおかしくなかったですけど、結果的に僕が決められてよかったです。

Q　広島での練習で興梠選手がクロスを上げていたシーンがあったが、そんなシーンあるのかというなかで実現した。

２点目もそうですね（笑）。昨日のシャドー練習で、監督が「マキ、マキ、マキ」って、戦術が僕で、GKが蹴って僕がトラップして、ボランチに預けてそのまま上がって、慎三が上げてシュートするっていう。僕たちも「絶対にないだろ、この形」っていう練習をしていたんですけど、それが今日起きて、ゴールに結びついて、練習は嘘をつかないなと。

Q　連敗を止めたのは大きい？

勝った喜びというよりも、選手の表情や、話してみての感想は、やはり安心感ですね。この１勝の重み、やっぱり簡単に勝てないし、夏場の連戦のなかでいろんなことをチャレンジして、準備したけど結果が出られなかった。原点に戻り、何ができていたのか、何ができないのかというのをミーティングですごく合わせました。ここから這い上がっていきたい。

試合前にミーティングはあまりしませんが、これまでと大きくスケジュールを変えて、当日もかなり長い時間話しました。できていないこと、できていたことを映像で再確認しました。浦和は代表経験のある選手が多いですし、できていないことを追求されると、あまりよろしくないかもしれませんが、はっきり言ってくれる人と、その映像があることは非常にいいことだと思います。

Q　ホテルで？

ホテルです。

Q　ファーストステージ優勝がなくなった中で見つめなおした？

特に開幕からできていたこと、今できていないこと、それをお互いが要求し合うことが自然とできているのは、もちろん連敗したからというのはありますが、そういう時間が大切でした。もちろん、今日の試合でも足りないところがたくさんあります。

Q　ようやく初ゴールだが？

珍しいですね。シュートはたくさん打っているんですけどね（笑）。FWが決めるのはいいんですけど、他のチームのDFが決めるとちょっとヤキモチを焼いていました（笑）。DFWと言っているくらいですし、僕が決めることで前の選手の刺激にもなるし。

Q　先に２失点したが？

ここ数試合、前半の１０分くらいで失点しているのが続いています。１失点して下を向いている選手もいましたし、さらに１失点しましたけど、そこでよくバラバラにならずに我慢したと思います。ロッカールームの１５分で大きく変わったと思います。３連敗して、前半０−２になって、もっとチームがバラバラになっていてもおかしくなかった。