【無料記事】浦項戦不出場のメンバーが出撃か?【2016浦和レッズ・大原レポート】

リーグ・ホーム開幕戦に向けて

浦和はJリーグ1stステージ第2節のジュビロ磐田戦に向けて、大原グラウンドで試合前日の練習を行った。

練習開始時間は午後の1430分から。チームはいつものように鳥かご、パスワークなどのルーティーンをこなした後、1510分前後からミニゲームを実施した(ミニゲームのチーム分け、布陣図などは後ほど更新される有料掲載のプレビュー記事をご参照ください)。

浦和は3日前の3月2日にAFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)・グループリーグ第2節の浦項スティーラーズ戦を戦い、そのアウェー戦を01で落とした。浦和は2月24日のACLグループリーグ第1節・シドニーFC戦からJリーグ1stステージ第1節・柏レイソル戦、浦項戦、そして今節の磐田戦までは週2試合の過密日程が続いている。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督はその点を考慮し、毎試合選手を入れ替えるターンオーバーを採用して臨む姿勢を示している。

今節は前戦の浦項戦の韓国遠征メンバーに入らなかった武藤雄樹、李忠成、宇賀神友弥、関根貴大、柏木陽介らの出場が見込まれる。また韓国へ赴きながら不出場に終わった阿部勇樹、遠藤航のふたりもピッチに立つことが濃厚で、指揮官はチームバランスを加味しながら勝利へ向けたプランを模索しているようだ。

この中での注目は柏木だろうか。前回出場した柏戦では左膝負傷からの回復の途上でまだコンディションが整わず、本来のプレーパフォーマンスを取り戻せていないようだった。しかし今回はACL浦項戦を欠場して約1週間のインターバルを与えられており、満を持して試合に臨める。柏木に与えられるポジションはおそらくボランチで、キャプテンの阿部勇樹とセンターラインを務めるのが濃厚だ。昨季は中盤深くからチームをオーガナイズし、攻守両面で多大な影響力を発揮し、日本代表への復帰も果たした。本人は今季もチームの中核として君臨する意識が高い。浦項戦を欠場した要素もあり、今節でのパフォーマンス回復、本格復帰を目論んでいることだろう。

また、もう一方の注目は浦和のバックラインだ。柏戦、浦項戦ではいずれも槙野智章がリベロを務めて守備網をコントロールした。明日の対戦相手の磐田は外国籍FWのジェイ・ボスロイドが負傷から復帰し、自身J1初出場を果たすのではないかという情報もある。フィジカルに優れるイングランド人FWに対して、同じく対人能力に優れる槙野がどう対抗するのか。明日のゲームは局所でのマッチアップも楽しみな要素となる。

現在のところ、明日の浦和のホームゲーム開幕戦は約43,000枚の前売りチケットが売れているという。熱狂渦巻く埼玉スタジアムで、浦和がJ1へ復帰した磐田を凌駕できるか。期待の募る一戦だ。

Text by 島崎英純

 

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