無料記事：短期集中連載『浦和レッズ・ゆるれぽ』第２回ー鹿児島キャンプ・練習終了時・引き上げ順発表！(2016/2/10)

2016年02月10日 18時39分　
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”サッカークラブの強化キャンプは厳しく辛いもの。こんな時だからこそ、ちょっぴり箸休めになるような、ゆるーい話題が必要ということで、キャンプ限定の短期集中連載『浦和レッズ・ゆるれぽ』を急遽始めます！　この企画では、できるだけ選手たちの素顔に迫ったホットな情報、どうでもいい情報を軽くお伝えします“

練習後の身支度が最も早いのは……

浦和レッズの鹿児島指宿キャンプ、現在実施中です。

鹿児島でのキャンプは宿泊施設内にホテルとグラウンドがあるので、選手たちは自分の部屋から各々歩いてグラウンドへ行き、練習が終了すると、グラウンド横のロッカールームを兼ねた建物で身支度して、また部屋へ戻るルーティーンを繰り返しています。そこで、どうでもいいんですが、現在キャンプを取材している島崎が独自の目線で、誰が一番早く宿舎へ引き上げ、誰が一番いつまでも居残っているのかを観察してみました！

まず、断然早い！　早過ぎる！　練習終わったら、そのままリュック背負って、てくてく歩き始めるのが柏木陽介選手です。関西人なのに江戸っ子気質、『宵越しの銭は持たねぇ』。肩で風切って歩く、まさに『光速の貴公子』です。

そして２番手は年子の２児の父であるチーム最年長の平川忠亮選手。この人も引き上げるのが早いです。『ササッ』、「シュタッ！」。動きも機敏で無駄がありません。

３番手は『快傑ライオン丸』、興梠慎三選手。彼は何故かいつも手ぶら。何にも持たずにフラフラと帰っていきます。『今日の夕飯はなんだろな』。

逆に超マイペースなのは梅崎司選手。彼の場合は早い時もあれば遅い時もあり、その動きを予測することができません。ちなみに彼が公式戦のハーフタイム終了後にピッチへ現れる順番は大抵最後です。皆さんもスタジアムで観戦する際はチェックしてみてください。他のチームメイトがピッチへ出て円陣を組もうとするも、「ウメちゃんがいない」となってしばらく佇み、余裕の表情で控室から出てきた梅崎選手に向かって、皆が「おーい、早く来いよー」と叫んでいる場面が度々見られるはずです。

また、槙野智章選手、駒井善成選手、宇賀神友弥選手、武藤雄樹選手、西川周作選手、ズラタン選手などはよく練習後にお遊びでボールリフティングに興じています。集団で輪になって、リフティングした人が次にボールを受け渡す人に向かって「１！」とか「２！」と叫んでリフティングする回数を指定するルールで、本当に楽しそう。皆さん、サッカーがお上手なんですねぇ。ただ、駒井選手は、あの爆発的なドリブルからは想像できないのですが、リフティングがあまり得意ではない様子。よく負けています。『リフティングなんて、サッカーの試合にあんまり役立たないもんねー』。

最も遅いのは……

また、高卒新人の伊藤涼太郎選手は引き上げるのが遅めなのですが、これは彼がチームに加わってばかりで、今は選手やスタッフさんと積極的にコミュニケーションを図っているからなんです。彼は社交的で前向きなので、今の環境に全力で溶け込もうとしている様子。好青年ですね。

そして加賀健一選手は、練習後にひとりでハードルを設置して、ゆっくりとストレッチするようにまたぐ動作を繰り返しています。本人にその意図を聞いてみました。

「年齢を重ねてくると、股関節の可動域が狭くなってくるように感じるんですよね。そこで練習後に股関節をほぐす意味でハードルを使用したら、次の日に効果が出たんです。だから今は折を見て練習後にやってます。僕も30歳を過ぎてしまったんで、身体のケアは大事ですよね」

素晴らしい自己管理術ですよね。

そして、何といっても断然身支度が遅いのが阿部勇樹キャプテン。この方のマイペースぶりは半端ではありません。では、ここで島崎の眼から見た、ある日の阿部選手の様子を勝手にレポートしてみましょう。

（阿部選手の頭の中※あくまでも島崎から見た、想像の言葉です）

『あぁー、練習終わったー。さぁ、アンダーシャツ脱いで、身体の汗拭いて……、水飲もうかな。ゴクゴクゴク。あっ、スパイクの底に土が付いてるから叩こう。パン、パン、パン、パン、パ…、あっ、栄養ドリンク飲むの忘れた。ゴクゴクゴク。あれ？　俺、パンツ履き替えたっけ？　パンツ、パンツ、パンツ、パ…、あっ、さっき履き替えたんだった。もう新しいの履いてるわ。よし、トイレに行ってこよう。あぁ、すっきりした。水飲むか。ゴクゴクゴク。ん？　何だよ、スパイクの土取れてないじゃん。パン、パン、パン、パ…、（この後も、延々と何かが続きます）』

阿部選手はいつも沈思黙考しているように見えるのですが、よく観察してみると、このようにいろいろな行動を起こそうとしているのが分かります。その分、ものすごく時間が掛かる。たぶん阿部選手がようやく腰を上げて『帰ろうかな』と思った時には、『光速の貴公子』柏木選手は宿舎の自分の部屋へ戻って、シャワー浴びて、着替えて、コーヒー飲んで、下手したら先にご飯食べて、一回昼寝してるかもしれません。

サッカーチームってホント、いろいろな個性を持った集団なんだなぁと思います。