無料記事:浦和レッズ・鹿児島キャンプレポート第7日(2016/2/6)

疲労により那須が別メニュー調整

浦和レッズは鹿児島キャンプ7日目の今日、鹿児島県指宿市の指宿いわさきホテル内サッカー場で午前午後の2部練習を実施した。

本日の鹿児島県指宿地方は、浦和が当地でキャンプを張って以降で最も気温が下がり、最高気温12度、最低気温4度を記録した。また今日は風も強く、ピッチを動き回る選手でさえも頻繁に「寒い、寒い」と口にしていた。

今日の午前練習は9時30分から開始。疲労の蓄積で那須大亮が宿舎内での別メニュー調整となったが、その他の選手は全員全体練習に参加した。

この日の午前練習はルーティーンの鳥かご、4人一組でのパスワークの後にミニゲームが組まれた。ここで一旦駒井善成が全体練習から外れたが、途中で関根貴大が腰の痛み(軽症で、午後練習は全てのメニューに参加)で練習を止め、代わりに駒井が入った。チームの組み分けは以下の通り。

選手たちはコンビネーションに留意してパスワークし、ゴールの奪い合いを演じた。ただ、ここに来て疲労のうかがえる選手たちもいて、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が何度かプレーを中断させて指導する場面もあった。またズラタンが相手と接触して左脛付近から出血するアクシデントもあったが、すぐさま応急処置してプレーに復帰し、大事には至らなかった。

午前練習は10時45分に終了し、チームは一旦休息を取り、15時40分からの午後練習に臨んだ。この午後練習からは那須もピッチへ姿を見せ、別メニューながらも精力的に身体を動かした。

午後練習はいつもの鳥かご、パスワークの後、今度は2グループに分かれ、一方で5対5のミニゲーム、もう一方では3対2のシュート練習が組まれた。このメニューから阿部勇樹、平川忠亮、ズラタンの3人が別メニュー調整となり、その後の全体練習から外れた。

ミニゲームを少人数にした意図を考察してみる。それは連係の精度アップ、そして頻繁な攻守の入れ替わりによる攻守転換の意識付けなどだろうか。

約束事の徹底を意識づけるトレーニング

興味深かったのは5対5の組み分けだ。その陣容は以下の通りである。

グループ1=イリッチ、槙野、関根、森脇、永戸(練習生)
グループ2=石原、青木、駒井、高木、李
グループ3=永田、加賀、橋本、宇賀神、山田(練習生)
グループ4=興梠、柏木、武藤、梅崎、伊藤

大枠で分けると、グループ1とグループ3が守備的な陣容、グループ2とグループ4が攻撃的な陣容となる。このうち、グループ1とグループ2、グループ3とグループ4が5対5を行ったのだが、ペトロヴィッチ監督はどのチームに対しても攻守への深い関与を求めた。例えばボールを奪い取ったグループ3に対して、「永田! 一気にゴール前へ行け!」と叫んだり、グループ4に対して「ウメ、ウメ、プレスバック! すぐに守備に移行しろ!」などといった具合である。どんなポジションであっても攻守に関わる。今季のキャンプの至上命題である約束事を徹底させるために、指揮官はあえてスモールフィールドの中で選手たちへ意識付けを行ったと考えられる。

午後練習は陽が陰り、時折強風が吹き気温も下がってきた17時15分に終了した。
チームは明日も午前午後の2部練習を予定し、8日の太田シチズン(韓国Kリーグ)とのトレーニングマッチに向けた準備をする。

(了)

« 次の記事
前の記事 »