【島崎英純】2015天皇杯準決勝・柏レイソル戦レビュー(2015/12/30)

流動性を封印した理由

準々決勝から中2日のゲーム。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は前線トライアングルの陣容を代えて柏レイソル戦に臨んだ。

興梠慎三と李忠成がベンチに回り、1トップにズラタン、右シャドーに梅崎司を配備し、左シャドーは神戸戦と同じく武藤雄樹が務めた。ペトロヴィッチ監督が主力選手の陣容を変化させるのは珍しい。しかも興梠、李はともに前回のゲームで得点を挙げ、結果を残している選手たちである。ただ、中2日の3連戦となる天皇杯のスケジュールを鑑みれば適切な采配とも言える。決勝を制して戴冠を果たすための方策として、主力選手を温存する。これまでとは異なるアプローチを実らせられれば、来季以降のチームプランニングにもバリエーションが生まれる。その意味において、今回の柏戦の試合結果は重要なものとなった。

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