前回対戦のスコアは、試合予測の参考にならない【島崎英純】2015天皇杯準々決勝・ヴィッセル神戸戦プレビュー(2015/12/25)
敵将のネルシーニョ監督は曲者だけに、今回も楽観視はできない
2015シーズンの浦和レッズはリーグ、ヤマザキナビスコカップ、アジア・チャンピオンズリーグ(以下、ACL)のタイトルを逃した。チームは残る天皇杯タイトルを懸けて、全精力を傾ける。
浦和にはタイトル奪取以外にも天皇杯制覇を目論む動機付けがある。今季のレギュレーションでは天皇杯制覇チームに来季のACL 本戦出場権が与えられる。浦和は2015シーズンのJリーグで年間勝ち点2位となったが、チャンピオンシップで年間勝ち点3位のガンバ大阪に敗れたため、形式上は年間3位の立場に甘んじた。その結果、現状の浦和は来季ACLのプレーオフ出場権利しか得ていない。浦和の来季ACL本戦出場の条件は天皇杯制覇、もしくは、すでにACL本戦出場権を得ているサンフレッチェ広島(チャンピオンシップ優勝/年間1位)、ガンバ大阪(同準優勝/年間2位)が天皇杯を制すれば出場権獲得の条件が重複するため、年間3位の浦和がACL本戦出場権を獲得するケース。そして来季予定されているACLプレーオフでの勝利というケースが残っている。現在天皇杯準々決勝に勝ち上がっているチームは浦和の他に広島、G大阪、FC東京、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、柏レイソル、ヴィッセル神戸の8チームだ。最も分かりやすいのは浦和が頂点に立ってタイトルを得て、ACL本戦出場権を得ること。明日の準々決勝・神戸戦はその第一関門となる。
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