焦り、戸惑いを払拭して、まずは原点に立ち戻るべき【島崎英純】2015AFCチャンピオンズリーグ・グループリーグ第2節・ブリスベン・ロアー戦レビュー(2015/3/5)
なぜ立ち上がりの集中を欠いたのか
試合開始早々3分の失点は選手たちの集中力欠如、緩慢な動きと言い訳の余地もないが、何故このようなプレーが露呈されてしまったのかには思い当たる節がある。
2月3日から19日まで実施された鹿児島・指宿キャンプはミハイロ・ペトロヴィッチ監督体制の2013シーズンからこれまでの間で最も期間が長く、トレーニングマッチと練習の繰り返しで選手たちの疲労がかなり蓄積されていた。複数の選手がわずか1週間後に訪れる公式戦へ向けてコンディションが整うのかと危惧を抱く発言をしていたことを思い起こすと、今まさにその影響が及ぼされていると感じる。
ペトロヴィッチ監督はシーズンを戦い抜く体力をつけるためにハードなキャンプメニューを課した。おそらく選手たちが疲労を蓄積させることも考慮した上で、序盤は新戦力選手たちを含めたチーム全体でターンオーバーしてしのぐ算段があったはずだ。しかし新戦力選手はいまのところチーム戦術への順応に必死で戸惑いを隠せず、コンビネーションを発揮する段階に至っていない。
象徴的な選手が石原直樹だ。
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