【特別対談】プロアスリート福田正博が見た「終わり」と「始まり」〔第2回〕(2012/9/5)

ベテランと若手の混在する、サッカーチームのバランス

津田:「40歳まではさすがに無理」と思っていたのに、40歳を超えてなお現役のプロサッカー選手を続けている三浦知良さんについてはどう思われますか?

福田:彼は僕と同学年なんですよ。僕も彼も今45歳、今年で46歳ですよ。45歳まで現役を続けるなんて、普通では考えられないことです。サッカーという競技をやるだけなら、僕だってまだできますよ。ただ、「プロのサッカー選手として」となると話は別。プロサッカー選手としてチームと契約を結ぶためには、チームから評価されないといけない。45歳になってなおチームから評価を得るためには、技術や体力、気力だけではなく、人間性が問われる。30歳を過ぎたあたりから、「プロとはこういうものだ」という模範的な態度や振る舞いを若い選手に示すことが期待されるようになります。そういう態度、振る舞いを見せられない選手は、チームに不要とみなされるので、契約してはくれません。そういう部分が評価されないと、長くプロの選手として続けていくのは難しいんです。

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