【島崎英純】2012Jリーグ第20節・FC東京戦レビュー(2012/8/5)
前半は素晴らしい出来
前半の浦和レッズは素晴らしいパフォーマンスを披露した。丁寧な後方ビルドアップを仕掛けてFC東京を攻略する。FC東京がそれほど前からプレスを仕掛けてこないと見るや、挑戦的なパスを通して相手を揺さぶり続けたのだ。
FC東京は前節のジュビロ磐田と同様に曖昧なポジショニングで迎え撃って劣勢になった。こんなアリバイな守備組織では浦和のビルドアップに攻略されるのは自明だろう。サイド、中央と変化に富んだパターン攻撃の餌食に遭ったFC東京は虫の息となったが、猛暑となる日本の夏場は前線からハイプレスを仕掛けるチームにとって大きなハンディなのかもしれない。磐田やFC東京は本来ならばアグレッシブに相手ボールに食らいついてボール奪取して高速転換からショートカウンターを当てたいのだろうが、彼らはいずれも試合開始から動きが緩慢で運動量がまるで足りなかった。事前に90分間の中のペース配分を考えていたのかもしれないが、これでは彼らのようなチームのストロングポイントは表出しない。
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