【浦研プラス特別対談4月・後編】「引かれた相手との戦い方」(2012/3/30)

前編から続く

先制されても落ち着いた戦いができている

島崎「今のような守り方をするとなると、やはり寿人じゃないですけどフォワードにはずば抜けたスピードを求めたくなります。そういう選手がいれば、もっとはまるかも知れません」

福田「たださ、スピードがある選手で裏ばかり狙うようになると、今度は大きく間延びしちゃうんだ。今年のマリノスがそうなんだけど、大黒がずっと裏を狙っていて、全体がかなり間延びしてしまっている。もちろんそれは大黒の良さでもあるんだけど。佐藤寿人の良いところは、まず裏を狙っているのは当然で、そこで駄目なときに引いて受けることができる。スピードはもちろん必要で、ただそれだけでは間延びして相手を押し返せなくなってしまう。
広島の良いところは、裏を狙って上手くいかないときに、後方でゆっくりとボールを回してアウトサイドの選手が上がる時間を作っているところにある。そういう駆け引き、引いたときにも相手を押し返す策を持っている。浦和の現状は、まだそこまで行っていないと思う。ただ、引くことは全然悪いことじゃないし、現実問題としてそれで失点していないんだから」

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