【浦研プラス特別対談4月・前編】「3月の4試合で見られた戦い」(2012/3/29)

広島戦で良いパフォーマンスが見せられなかった理由

編集部「広島との開幕戦から3月は公式戦を4試合戦い、3勝1敗という結果になっています。内容面も含め、どう評価されますか?」

島崎「開幕の広島戦がかなり悪かったので心配でした」

福田「広島戦は本当に良くなかったね。終了間際に槙野がヘディングシュートした1回しかチャンスを作ることができなかったし、阿部の存在もほとんど見えず、思うようなことができない試合だった。柏木もあそこのポジションでいいのかと、ずっと考えながら試合を見ていた」

島崎「ミシャのサッカーって、相手とのポジションのギャップを作ることができればいいですが、広島のようにマッチアップする対戦相手だと難しい面が思った以上に出てきましたね」

福田「前にも言ったかも知れないけど、ペトロヴィッチ監督のサッカーは、4-4-2を基本とする、ゾーンをコンパクトにしてそこで激しく守備をしてくるチームに対して、どうやってそれを打ち破っていくのかというサッカーだ。主流を目指すのではなく、主流派のサッカーを破るためのサッカーをずっとしてきているから、そうした相手に対する策はたくさん持っている。ただ逆に、同じようなサッカーをする相手だと、どこにもギャップが生じない。4-4-2ならば色んなところにギャップが生まれるから、非常にはまりやすい。まして4-4-2で中盤をボックス(ボランチ2枚に攻撃的MF2枚の形。柏や鹿島が特徴的)にしてくるチームに対してかなり相性が良い。ギャップが生まれれば自分たちの形でやりやすくなるが、そうならなければ、思ったようなボール回しができないのは事実だと思う」

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