【島崎英純】2012練習試合 蔚山戦、熊本戦レビュー(2012/2/18)

2勝1分2敗

今回は浦和レッズの鹿児島キャンプ中に実施されたトレーニングマッチ、2月17日の蔚山現代戦と2月18日のロアッソ熊本戦の主力組の戦いぶりについて分析していきたいと思う。

浦和は今回の鹿児島キャンプで合計6回のトレーニングマッチをこなしている。その内訳は韓国Kリーグ所属クラブが3チームで、残りはJ2の愛媛FC、カターレ富山、熊本だった。このうち愛媛FC戦とカターレ富山戦は2月15日に同日実施され、主力組は富山戦だけに出場した。

私的には、対戦相手の実力はFCソウル、蔚山、全南、熊本、富山(浦和が控え組中心で戦った愛媛FCは除く)の順で高かったように思われ、主力組の成績は2勝1分2敗だった。

蔚山戦に関しては対戦相手の力量が高かったこともあったが、それ以前に浦和側のコンディションが非常に悪いように見受けられた。浦和は蔚山戦前日に鹿児島キャンプ初となる完全オフ日となった。それまで1日2部練習、しかも一回2時間というハードなトレーニングを繰り返し、その間に緊張感を伴うトレーニングマッチをこなしていたことで疲労の蓄積が顕著だったことから、選手たちは各々静養に努めた。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は練習やトレーニングマッチで選手たちに極限までの力を求め、少しでも手を抜く素振りを見せるものならば厳しい叱責を飛ばしていた。したがって選手は心身ともにかなりのダメージを負っていたはずである。

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