【島崎英純】日々雑感-私は宣言します。(2011/10/20)
クラブフロントには何の戦略もなかった
Jリーグ第29節の大宮アルディージャ戦で0-1と敗れたあと、私は埼玉スタジアムのミックスゾーンで選手がロッカールームから出てくるのを待っていて、ゼリコ・ペトロヴィッチ監督の記者会見に出席できなかった。すると会見を終えたメディアの知り合いが私の下に歩み寄って、「ペトロヴィッチ監督が今季限りの辞意を表明しましたよ」と告げた。その瞬間、私は「ああ、ついに監督は爆発してしまったのだな」と思い、その場でガックリとうな垂れてしまった――。
このクラブはこれまで歴史を紡ぎ、カップ戦タイトル、リーグ優勝、アジア制覇など、数々の偉業を成し遂げてきた。しかし、その経験は全く積み上げられず、今回またしても醜態を晒し、瀕死の重傷に陥っている。
さいたまダービーで敗戦を喫し、ヴァンフォーレ甲府に勝ち点で上回られて降格圏内である16位に順位を下げたタイミングで、現場の最高指揮官が辞意を表明し、クラブ批判をすることが良いわけもない。残り5試合を残し、残留を大命題にしなければならない大事な時期に、このような膿が噴出してしまったことを、本当に残念に思う。
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