【島崎英純】日々雑感-正念場(2011/9/21)

柏木陽介がチームを鼓舞する

Jリーグ第26節を消化して、浦和レッズは6勝10分10敗、勝ち点28の15位に低迷している。降格圏内である16位・ヴァンフォーレ甲府との勝ち点差はわずかに4で、ついに浦和は崖っぷちに追い込まれた。

前節の清水エスパルス戦後の選手の表情は一様に暗かった。もちろん第25節のモンテディオ山形戦で0-1と敗戦を喫した直後も悲壮感が漂っていたが、清水に敗れ、順位を落とし、甲府が勝利して勝ち点を縮めたことで、選手の間にも相当な危機感が芽生えたのではないかとうかがえる。

柏木陽介はこれまでにない厳しい表情でテレビのインタビューに応え、その後は記者の囲み取材に対して短い返答をしただけで、すぐさまチームバスに乗り込んだ。

2007年シーズンにサンフレッチェ広島でJ2降格を経験した柏木は以前からこんなことを話していた。

「俺はJ2に降格した経験があるから、その時のチームの雰囲気とか状況を知っている。うまくいかなくなるとだいたいネガティブな空気になって、みんな人のせいにして文句を言い始める。そうなるともう終わり。それぞれが責任のなすりつけ合いをして、誰も責任を負わなくなってしまう」

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