【FUKUDA’S EYE】ナビスコカップ・大宮アルディージャ戦プレビュー(2011/9/13)

大宮の現状

大宮の状態は良くはない。前々節、ホームで初めて勝ったが、その次のガンバ戦では0-2で破れている。ガンバ戦の内容もそんなに悪くはないが、良くもないという印象だ。

前回の対戦との一番の違いは、ピンパォンが加入したことと、イ・チョンスが怪我で出られないことだ。シーズンを通して最終ラインの陣容が目まぐるしく変わっていたが、ここに来て、深谷と片岡でセンターバックは安定してきた。左サイドバックについては、キム・ヨングンが出ているが、あまり機能しているようには思えない。ボールをしっかり繋げて、左からのフィードはあるが、そこのポジションが上手くいかずにバランスを崩しているように見える。

キーとなるのは、青木と上田康太のボランチの位置だろう。左利きの上田は変化をつけられるし、彼のフィードは大きなポイントになってくると思う。前線は、ピンパォンが思ったより仕事ができていない。時々良いプレーをするけど、ボールを持ちすぎたり、周りを上手く使えなかったり、チームの中で機能をしていない。あまり恐ろしい選手ではないと思う。それよりも気を付けなければいけない選手はラファエルだ。特に浦和戦では点を取っているし、ヘディングの競り方もうまい。広範囲に渡ってサイドでボールを受けたりするため、掴みどころがなく、ボールをしっかりキープが出来て変化がつけられる選手だ。ただ彼はフィニッシャーではないので、ゴール前での決定力に関しては物足りない。その前のチャンスメイクや、周りを使うことがうまい選手なので、彼の所をしっかりと抑えないと良い形で攻撃をされてしまう。

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