【島崎英純】2011Jリーグ第2節・ガンバ大阪戦プレビュー(2011/7/1)
万全の原口
久しぶりに前節から1週間の調整期間を経て、浦和レッズはガンバ大阪と対戦する。
この試合は本来、3月12日のJリーグ第2節に設定されていた。しかし2011年3月11日14時46分に東日本大震災が発生し、この試合は延期されることになった。その後Jリーグは今季の開催日程の再調整を行い、本来であれば中断期間に設けられていた7月に、延期された第2節から第6節までの試合を組み込んで試合を消化することを決定した。
浦和は前節の名古屋グランパス戦で終了間際にPKで追い付き、アウェーで貴重な勝ち点1を奪取した。チームは指揮官と選手との話し合いの中で戦い方をリニューアルさせ、それなりの手応えも感じているようだ。
守備面で言えば、徹底したマンマーキングで各選手の意識高揚を図り、攻撃面ではポジションを極度に固定せず、選手の裁量でフレキシブルなエリア移動を行うようになった。ただし、その形はまだまだ試運転の段階で熟成されたものではない。組織性という意味ではまだまだ拙く、確固たるチーム戦術として確立されたわけでもない。
また、選手のセレクションも日替わりの状態が続いている。名古屋戦では田中達也と原一樹が2トップを組み、山田直輝とマルシオ・リシャルデスが攻撃の一翼を担った。だが今回はU-22日本代表の活動から帰還した原口元気が万全の状態で準備をしている。またマルシオは名古屋戦で頭部打撲を負い、今は通常練習に合流しているものの、90分間戦い抜けるかは未知数だ。そして柏木陽介は今、ベンチを温める役目に回り、忸怩たる思いで反攻の時を狙っている。
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