【FUKUDA’S EYE】鹿島戦の2失点目に見る、ディフェンスライン構築の問題点(2011/5/26)

鹿島戦では、相手の流動的な動きに浦和のディフェンスが混乱を来し、ポジションを崩される場面が散見されました。今回、2失点目のシーンを取り上げ、福田正博が問題点の解説を行います。

ディフェンスラインに出来た大きなギャップ

編集部

「鹿島戦の2失点目で、気になったところがあります。鹿島が(自分たちの)右サイドから左サイドへ展開し、左サイドバックのアレックスがボールを持って仕掛けようとしていました。このとき、浦和は高橋がアプローチに行っているんですが、ディフェンスライン自体から遠く離れてしまい、大きなギャップが出来ていたように感じました」

福田

「柏レイソル戦の1失点目でも同じような話をしたけど、問題となる部分は同質のものだと思う。高橋がボールホルダーのアレックスへアプローチしたとき、ディフェンスラインがまったく揃っていない。本来ならば、ディフェンスラインは押し上げをしながら、ボールサイドへスライドしていかなければならない。しかしこの場面では、いわゆる”ギャップ”が出来てしまっていて、コンパクトさを維持できていない。

スローインのときも同じような問題があるんだけど、浦和のディフェンスは常に、すべて人に対してついて行ってしまう。本来のポジショニングから離れた位置でボールホルダーにアプローチへ行くことが多く、適切な選手間の距離を保てていないんだ。もの凄いギャップが、ピッチの各所で生まれてしまっている」

(残り 2190文字/全文: 2788文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »