「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「ボールの失い方が悪く、カウンターを食らって失点し、結果的に次のステージに進むことができなかった」/YBCルヴァンカップ GS-6 柏 vs 京都【試合終了後コメント】

○ネルシーニョ監督

「前半は守備こそ良い入りができたと思ったんですが、ただなかなかそこから攻撃につながらない時間が続き、ディフェンスラインから前線へのボールの出し手と受け手のタイミングが合わない、ディフェンダーとアタッカーの両方の動作がうまくシンクロできずにうまく攻撃の形を作れないという前半でした。ハーフタイムに入って選手に声をかけて、もう少しゲームの流れを読み、味方同士、出し手と受け手のタイミングを合わせるようにと、後半に入ってそこが改善されて守備から攻撃へのスムーズな形ができていたと思います。そこが前半から後半にかけての改善された部分、チャンスも作れていました。試合自体がオープンな展開の中で、自分たちのテンポでボールを回しながら相手陣地に攻め込む時間も作れていたんですが、そこでのボールの失い方も悪く、カウンターを食らって失点をしてしまったと。結果的に次のステージに進むことができなかったというゲームだったと思います」

 

−グループステージの6試合を通じて若手選手を中心に多くの選手を起用し、プラス材料や向上が必要な部分、さまざまなものが見えてきたと思いますが?

「たった今ロッカールームでも選手達に話したんですが、確かに今日のゲームは敗戦を喫してしまったことでグループステージ突破を決めることができなかった、試合には負けたんですが、このルヴァンカップのグループステージの戦いはチームとしては非常に有益で、若手を中心に出場機会を与えたうえで、結果を残してくれた選手もいましたし、個々の部分でそれぞれのストロングポイント、クオリティを発揮してくれたと思います。こういう実戦経験はシーズン中には得ることは難しいので、リーグ戦は11月まで続きますので、これからまだ厳しい戦いは続きますが、若手の力が必要になってくると思いますし、これからがチームとして総力戦で戦っていくうえで試合の中での必要性に応じて選手たちを起用していけるように、さらに良くなっていってくれればと思います」

 

−今日は序盤から京都の裏に長いボールや縦につけるボールが多かったですが、そういう狙いはチームとして発揮してくれたという評価でしょうか?

「これは試合の前にも選手たちに伝えたんですが、相手のハイプレスにうちとしてはどのように対応していくかというところで、攻守が切り替わったタイミングでの相手のダイレクトプレッシャーだったり、相手の前線の選手が高い位置からハメに来たときには相当高い位置を取ってきたと思うので、うちとしては相手を引き込んで背後のスペースを取りに行くことをプランを持っていました。ただ、先ほども話したんですけど、アタッカーの選手との、出し手と受け手のタイミングが前半は合わず、落合と(升掛)友護に対して背後を取りに行くようにとはゲームの前から伝えていましたし、ゲーム中にも再三声をかけたんですが、なかなか出し手と受け手のタイミングが合わないと。ハーフタイムにその部分を声をかけて、もう少し一人ひとりがゲームの流れを読んで、状況に応じたプレーをしていこうということで、後半に入ってからは背後を取りに行くことは改善したと分析しています」

 

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