Iwate Football Freaks

第11節・福島戦レビュー 無策のまま打ちのめされた90分。9失点は必然だった【いわてグルージャ盛岡】

428日、岩手はJ3リーグ第11節で福島と対戦した。会場はとうほう・みんなのスタジアム。29度に迫るGW連戦の初戦、東北勢同士の対戦は「明暗分かれる」という表現では足りないほどのコントラストを描く内容、結果となった。

 

福島ユナイテッドFC 90 いわてグルージャ盛岡

[得点者]

16分 塩浜遼

20分 松長根悠仁

21分 塩浜遼

28分 樋口寛規

37分 塩浜遼

45分 樋口寛規

64分 森晃太

70分 大関友翔

87分 城定幹大

※試合詳報は公式サイト掲載

【公式】福島vs岩手の試合結果・データ(明治安田J3リーグ第11節:2024年4月28日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp) (jleague.jp)

 

無抵抗のままに失点を重ねた90

90分を通して一方的だった。試合開始から立ち位置がバラバラで、相手に制限をかけられない上にカバーリングもままならない岩手。5分、6分、8分と簡単にチャンスを与え、不安しかない立ち上がりとなったが、その予感はすぐに現実となる。

16分に失点すると、20分、21分にも追加点を献上。前半だけで6失点を喫するなど目を疑う展開となった。後半も組織性はなく、緩慢なプレーから3失点。各失点シーンは後述することとする。途中出場の水野晃樹が2枚目のイエローカードで退場となったが、この場面でもキャプテンマークを譲り受けた都倉賢以外、ピッチ上には水野に声をかける選手もいない。試合中盤からはプレスバックや、全体のラインをいち早くアップして、ボールホルダーへの並行サポートなどの立ち位置を取らなければいけない場面でもジョグでぬるぬると進むだけ。最後まで一体感はおろか、執念すら見られない90分。福島に好き放題プレーさせ、何度もボックス内に侵入を許し、失点を続けた。

被シュート数は22。そのうち20本が枠内という事実がいかに簡単に、そして余裕を持たせて打たせているかを物語る証拠だ。福島の出来がすこぶるよかったのではない。岩手が無抵抗だっただけだ。

(残り 5776文字/全文: 6597文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ