「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

結果が出るまで続けること、貫くこと/【プレビュー】第10節 G大阪対鹿島

昨季、岩政大樹監督に率いられたチームの転機となったのは第9節の新潟戦だった。そこまで2勝1分5敗、特に4連敗となった神戸戦は1-5の大敗を喫し、激怒するサポーターに向かって鈴木優磨が涙ながらに訴えかける試合となった。そして迎えた新潟戦、岩政監督は名古新太郎と仲間隼斗を2列目に起用するとそれがズバリ的中。中盤の強度を取り戻したチームは、その勝利で息を吹き返すのだった。

今週、ポポヴィッチ監督が重点を置いたのも、あのときと同じトランジションだった。

「トランジションを強調したのは、ガンバ戦のためだけではありません。そこで相手を上回ることはどの試合でも大事になります。そして、トランジションは我々がキャンプから大切にしてきた部分でもあります。開幕戦でもいいトランジションから質の高いプレーを見せられたと思います。ただ、連戦があったことやトレーニングができなかった影響で、その部分の意識が薄れていたところもあったので再確認する意味もありました。リアクションに回らないためには相手よりも早いトランジションが不可欠だと思っています。さっきも言いましたがガンバ戦のためではなく、鹿島のためです。我々のアイデンティティとは何なのかを考えたとき、そこの部分は欠かせないところです

 

 

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