強い集団となるために乗り越えなければいけない試合/【プレビュー】J1第7節 FC東京対鹿島
試合2日前の練習で、ポポヴィッチ監督は極限まで負荷を落とした。アップに類するアジリティトレーニングに取り組んだあとは、ピッチ上で状況を再現しながらチーム全体の動きを確認するだけにとどめた。最後、シュート練習こそ行ったものの、参加したのはメンバー外か当落線上の選手たちのみ。主力選手たちは早々に切り上げさせた。
その理由をポポヴィッチ監督は端的に説明した。
「移動も長かったですしリカバリーを最優先にしました。疲労が残っている状態でインフォメーションを与えても選手に伝わらない。まずはしっかりリカバリーすることを考えました」
リカバリーを優先した理由については、当然のことながら福岡戦の踏まえ方が影響してくる。
試合後、監督は「失点をしたあと、自分たちがやろうとしてきたことをやるのでは遅いと思う」と話した。似たようなコメントは町田に敗れたときも口にしていた。これだけを聞くと、試合の入り方が消極的か積極的かで勝負が決まってしまうように聞こえてしまうが、よくよく話しを聞いてみるとポポヴィッチ監督はチームが置かれている状況がよく見えていることが伝わってきた。
そのイメージは、就任前のそれから大きく塗り変わろうとしている。
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