「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

キャンプでやってきたことをどこまで出せるか/【プレビュー】PSM 鹿島対水戸

試合前々日の練習は、フィールドを敵陣、ミドルゾーン、自陣の3つに分割し、それぞれのゾーンでの振る舞いを攻守それぞれで確認した。簡単に言えば、守備ではコンパクトな陣形を保ちつつ縦にも横にも圧縮することを心がける。どうやら甲府戦でサイドを崩された場面の映像も確認したのだろう。SBの背後を突かれた時の対応の仕方についても、SHがしっかりプレッシャーをかけ、その斜め後ろにボランチがカバーに入ることがミランコーチから指示されていた(同時に右SBの濃野公人には前に出過ぎて背後のスペースを開けないことも指示されていた)。

どうやら簡単に水戸のスカウティングも行っていたようだ。プレスをかける際の注意点についても選手たちへのレクチャーがあった。そうした姿勢から、ポポヴィッチ監督の本気度の高さが伝わってくる。

「公式戦と同じ試合だと私は捉えてます。それがやっぱり戦うメンタリティを持つ集団のあるべき考え方だと思いますし、勝者のメンタリティを持つチームであるべき考え方と思っているからです。選手たちにも話しましたが、私たちの中ではフレンドリーマッチ、トレーニングマッチというのは存在しない。テストマッチならまだ意味がわかる。我々は常に試されてる。だからこそ、そこで全てを出し切らなきゃいけない。そういう考え方で臨まなければいけません。ただ単に、ピッチに立って消化するだけの試合には全く意味がない。そういう試合にはしたくないというふうに考えてますので、今までやってきたことを全力で出し切る試合にしたいと思います」

 

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