目指すのが臨機応変ゆえの難しさ/【レビュー】J1第29節 福岡対鹿島
試合が終わったとき、強い徒労感を覚えた人も多かったのではないだろうか。
第29節というシーズン終盤を迎えてもまだ、監督の口から「ボールを動かしながら相手を見て、空いたところを崩していくというやり方がまだまだ浸透してないところは正直言ってあります」というコメントが出たことに、落胆だけでなく不信感を感じてもおかしくはない。
時期的には収穫の秋を迎えるはずなのに、その予想は外れようとしている。
ただ、試合を見ていて岩政大樹監督がやろうとすることは十分に伝わってきた。同時に、それをやろうとする選手が難しさを感じていることも受け取れた。前半はうまく表現できていたものが、後半になると絵が揃わなくなる理由もなんとなくわかる。それを見たサポーターが「いまの時期でこれか」と落胆するのもうなずける。
もう少しで向こう側に到達できそうなのだが、突破口を開くにはなにかが足りない。
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