強度と熱量。シーズン初戦で基準を示すことに成功した意義ある勝利/【レビュー】J1第1節京都サンガ対鹿島アントラーズ
どうやって相手からボールを奪い、どうやって相手のプレスをかいくぐってボールを前進させるのか。そこが見事にハマった。曺貴裁監督が率いる 京都サンガのお株を奪う戦いで、岩政アントラーズが開幕戦を完勝した。
おそらく、岩政監督の耳にはいろいろな意見が届いていたことだろう。プレシーズンの間に行った試合では、チームとしてどう戦うのかがなかなか絵にならず、視察に訪れたOBや関係者から「厳しいね」という声を何人から聞いたかわからない。もしかしたら、クラブ内部からもいまのやり方でいいのか不安視する声が出ていたかもしれない。「結果を1個、1個出していかないと、なかなか説得力が外にも内にも広がっていかないというのが、この世界」という試合前のコメントも、いまなら想像以上のプレッシャーがかかっていたことがわかる。
新しい鹿島をつくる。
その方法が誰にもわからないなか、岩政大樹は孤独な戦いに立ち向かい、まずは最初の勝利を手にした。まさに「腹がすわった」勝利だった。
(残り 2672文字/全文: 3133文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ