「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

最低限の勝点3/【レビュー】明治安田生命J1リーグ第34節 名古屋グランパス戦

 前期に対戦したとき、内田篤人が感心していた名古屋のサッカーは見る影もなかった。ほぼ同じメンバーがピッチに立っているはずなのに[4-4-2]もしくは[4-2-3-1]の布陣を引いた11人は、自分のポジションを守ることに専念。頻繁に前の選手を追い越していく動きに悩まされたカシマでの戦いとは、まったく違うチームになっていた。

 鹿島にとって、そうした相手の状態は非常に助かった。前半途中から、ガブリエル・シャビエルと前田直輝がポジションを変え、鹿島の右サイドにポジションを移した前田が内側のレーンを取り、左SBの太田宏介の攻撃参加を促すようになったところから、たびたび自陣に攻め込まれるシーンをつくられたがゴール前はしっかり締める。

 粘り強い守備が復活し、4試合ぶりの勝点3を獲得。最低限の目標だった来季のACL出場権(プレーオフから)の獲得に成功した。

 

 

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