「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

2度目の4発大勝。エヴェラウドに見る選手たちのアジャスト/【レビュー】明治安田J1第8節 大分トリニータ戦

 シーズン2勝目はまたしても4得点の大勝だった。しかもエヴェラウドのハットトリック。シーズン当初は期待に応えようと自らにプレッシャーをかけすぎていた新外国人FWは、日本サッカーのなかで自らの生きる道を見いだしたようだ。FWのポジションでの3得点は、チームプレイヤーであるエヴェラウドにとっても大きなインパクトをもたらす出来事だったとようだ。

左サイドでの出場も多かったですが、左サイドで2点、今日は3点。自分にとっては自信につながるので、また次の試合も得点を重ねられるように頑張っていきます」

 当然、ゴールを決めた選手はリモート取材に呼ばれやすい。2試合連続得点ということもあり、画面越しに見る表情はさらに明るくなったように思えた。点を取って浮かれてしまうお調子者ではないだろうが、結果が出れば出るほど自信を深め、いいプレーができるタイプなのかもしれない。

 周囲との連携・連動が増し、得点を重ねることで気分よくプレーできている面は間違いなくあるだろう。ただ、それだけでなくプレー内容も変わったように見えた。エヴェラウドは大分の3バックの中央にいる鈴木義宜とマッチアップすることが多かったわけだが、エヴェラウドがつねに前を向き、逆に鈴木は後ろ向きにプレーしている場面が頻繁に起きていたように思う。それにより、フィジカルの強いエヴェラウドは自分の武器を前面に出すことができていた。

 

 

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