「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

あれから10年…/【レビュー】明治安田生命J1リーグ第32節 柏レイソル戦

 金森健志が持ち味である左足のシュートを決め、町田浩樹がCB陣随一の得点力を示す。そして、最後に山口一真。シュートマシーンがようやく初ゴールを叩き込んだ。3得点すべてが我々の心を掴むゴール。大岩剛監督は試合の興奮から醒めていなかったのだろう。頭のなかを整理できないままコメントを求められるため、主語と述語が不明瞭で文字にすると文章になっていない。しかし、監督が伝えたいことは一つだった。

「チームの一体感というものが、試合を追うごとにさらに大きくなっていると実感しているので、そこは非常に評価しながら嬉しく思います」

 AFCチャンピオンズリーグ決勝第2戦に向けて最高の勝利。それをもたらしたのは、39歳の小笠原満男。

 08年9月20日、このスタジアムで左膝半月板損傷および前十字靱帯損傷という重傷を負い、4日後に控えたACL準々決勝第2戦アデレード戦を欠場してから、10年の年月が流れていた。

 

 

 

 

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