「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

優勝を逃した者が置かれる立場。2018年は浦和レッズに学べ:【コラム】2017年シーズン総括~チーム編

最終節に勝利できずに優勝を逃した影響は大きい。得られるはずだった2連覇の栄誉と、どこからともなく湧き上がる大きな自信。この2つを逃したことは、2018年シーズンに大きな影を落とすことになる。

「勝ったときと同じ気持ちじゃないし、勝ったときと同じ状況でもない。戦力で言うと20%くらいのダウン」

クラブの歴史を見続ける鈴木満常務取締役は、強い危機感を抱いていた。

それは、2016年のチャンピオンシップで鹿島に敗れた浦和レッズが、その後どういう道を歩んだのかたどっていけばよくわかる。第10節こそ鹿島との直接対決に敗れて首位を明け渡したものの、次の第11節では新潟に6-1で大勝し、再び首位の座を奪い返している。序盤戦は(予想どおり)鹿島と優勝争いを演じていたのだ。

それがシーズン途中で不振に陥るとあっさり監督交代を決断。しかし、チームの調子は上向かず7位でフィニッシュ。2度目のACL制覇はあったものの、あれほど強かったミシャのレッズは跡形もなく消えてしまった。

 

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