【レビュー】勝つべき試合で見られたメンタリティのバラつき/2ndステージ第14節大宮戦(2016.10.03)
試合が終わったあと、伊東幸敏は敗戦をすべて背負いこんだような顔をしていた。あれだけ何度も何度もサイドラインを駆け上がり、チャンスの山を築き上げた最大の功労者とは思えなかった。
「正直、いまはなにも言えないというか、ただただ悔しいです。今日の試合が終わると数週間空いてしまうし、必ず勝って終わりたいという気持ちはかなり強かったので、結果だけしか見えないというか、いまはただただ悔しいという気持ちだけです」
うつむきながら絞り出すように声を出す。
「いまはどういう内容だったとか、あまり考えたくない。もう少し気持ちが落ち着いてから考えたいです。とりあえず勝ちたかった。それだけです」
最初は、なにがそこまで彼にショックを与えたのかわからなかった。確かに、創立25周年の記念試合を不甲斐なく敗れたことは、普通の負け以上のものを背負わせたに違いない。しかし、そうではないことが試合前のコメントを思い出したことで、その真意が少しずつ浮きあがってきた。
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