「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

★無料記事★【コメント】熊谷浩二監督「90分間すばらしいプレーを見せてくれたと思います」/ACT2015決勝 フレンツ・ユナイテッド戦1stレグ(2015.11.11)

■熊谷浩二監督(鹿島):

 僕はいつも率直に子供たちにも伝えているのですが、今日の出来としては非常によかったと話してきました。相手の方にはコンディション的に問題があるのはわかっていたので、それを踏まえてというのはあるのですが、それでも90分間すばらしいプレーを見せてくれたと思います。

 

――立ち上がりの10分くらいは落ち着かないところもありましたが、その後はうまく適応できたのではないでしょうか?

入り方という部分では、落ち着くまでの時間はリスクを負わないようにというところで、いつも子供たちと声をかけあっているので、それはいつも通りだったと思います。そのあと、相手のことがわかり始めてきちんとそれに対して子供たちが順応したということが言えると思います。

 

――2点目が非常に大きな追加点だったと思いますが、色摩選手を投入した意図を教えてください。

いま、色摩は非常にコンディションもいいですし、ほんとうであれば先発で起用してもおかしくないところにあると思います。本人とも話をして、今回の大会方式も踏まえて、また相手のコンディションというところ、どうしても後半になると落ちるという傾向が見受けられますので、そういうなかで彼の持ち味であるスピードとドリブルというところは、後半の方が持ち味を発揮できるということをお互いに納得したところで、後半からの出場となりました。非常によくやってくれたと思います。

 

――相手の10番がキーマンだったと思います。そこを千葉選手に見させていたと思いますが、どういう役目を千葉選手には託していたのでしょうか?

おっしゃる通り、どの選手も個人能力は高いと思うのですが、キープレイヤーとしては10番。あの選手がどれくらい活躍するかによって、フレンズの出来は変わって来るということはミーティングでも話していました。そのなかで、やはりうちでは非常に気の利いた守備のできる選手、また闘志あふれるプレーでチームに力を与えられる選手が、やはり千葉というところで、しっかりと千葉のところで対応してくれ、と。また、そこがダメだったときには全体でカバーしていこうと言っていました。彼はきちんと仕事を果たすことによってチームに力を与えてくれたと思います。

 

――この大会の試合を重ねるごとに、対アジアへの対応が上がってきた印象でしょうか?どういうところで上がってきているでしょうか?

なかなか情報も満足いくところまで集められないですし、そういったところで先ほどおっしゃった通り立ち上がりのところでリスクを負わない、そして相手の実力がわかったところで、今度は自分たちのスタイルを順応させていくとか。あとはホーム&アウェイの戦いのところで、プロよりも少し厳しい日程のなかで動いている。それを繰り返すことで、子供たちはコンディションをつくるところでも順応性を高めています。そういう意味では、この後の目的がプロ選手になるということを考えれば、非常に有意義な、また非常に重要な経験をさせてもらっているな、と思っています。

 

 

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