「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【コメント】石井正忠監督「選手を信頼してどうにか耐えて逆転できた。選手に感謝したい」/明治安田生命J1リーグ2ndステージ第7節 ベガルタ仙台戦(2015.08.16)

■石井正忠監督(鹿島):

まず、前半の2失点は事故のような2失点ととらえて後半に入りました。後半の入り方については、守備の方では焦れずにしっかり守っていこうということと、攻撃の方も前半からポゼッションすること、相手陣内に入り込むことはできていたので、落ち着いてまわしてチャンスをうかがおうと選手に言いました。選手を信頼してどうにか耐えて、逆転できたので選手に感謝したいと思います。あと、ホームゲームですし、選手が出ていく前に満男が「ホームゲームだし勝っていこう」ということを選手に伝えていたので、そういう気持ちが選手全体に移っていったと思いますし、たくさんのファン、サポーターの皆さんの前でこういう勝ち方ができたのはひとつの自信になると思います。

 

 

――交代策がことごとく当たった印象です。特に土居選手にはどこに期待して入れたのでしょうか。なにか言葉をかけたのでしょうか?

聖真に関してはミーティングのときに、スピードもあるし仕掛けるところ、バイタルのところで前を向く姿勢もできてきているので、それを続けるということと、もう少し強引にゴールに向かってもいいんじゃないか、ということを言いました。試合に入る前にはまわりとコンビネーションを使いながら、どんどんゴールに入っていこうという話をしました。クロスに対しては必ず入っていこうという話もしました。その辺をしっかりやってくれた。非常に良い場面がつくれたのではないかと思います。

 

 

――土居選手は、セレーゾのときは不動のレギュラーみたいな感じでしたが、こうしてベンチに置いている意図はどんなところにあるのでしょうか?

今日の試合に関しては、いままでの練習でのパフォーマンスを見ていて、前監督のセレーゾのときとは違うパフォーマンスで、僕からすると聖真らしさが出ていなかったので今日の11人には選びませんでした。

 

 

――3つの交代ともタイミングが特徴的だったと思います。特に3つ目はすごく悩まれたと思います。それぞれなぜあのタイミングだったのかお願いします。

それぞれ、僕が試合に向けていろんな展開を考えていくなかで、ダヴィのところはよくなかったというのもありますし、その前のアツのところに関しても思ったとおりのプレーができていなかったので、その辺は選手を代えてうまくいくんじゃないかと思って最初にアツを代えました。(ダヴィについても)前半のパフォーマンスを見てるなかで、僕とのイメージが違ったのでそこも早く代えて、もう1点追いつけば展開も変わって来るんじゃないかという話をハーフタイムにもしたので、その辺で変えました。最後の聖真に関しては、交代する中の選手を誰にするか迷った部分もあったんですけど、そこでサイドハーフに置くか前に置くかで非常に迷ったんですけど、やっぱり前に置いてサイドの選手とコンビネーションをつくるという意図で前線に置く形にしました。あと、ミーティングでも聖真にはゴール方向に積極的に仕掛けて欲しいと言っていたので、それが出るにはやっぱり前に置いた方がいいと思ったので、前に置きました。

 

 

――0-2になった時点で落ち着いていこうという指示を出したということですが、跳ね返す自信があったということなのかというのと、聖真らしさというのを具体的にお願いします。

最初にも言いましたけど、失点が崩された形というよりは、自分たちの単純なミスというか事故のような形で失点したので、そこは反省すべきなんですけど、ベンチのメンバーも含めて確実に逆転できると思っていました。

聖真らしさについては、トレーニング中にボールが聖真に集まらなくなって、ボールを触る機会が少なくなっていたので、やっぱり試合に出続けていたときはまわりの選手もそこを見るでしょうし、聖真にボールが集まっていたんですけどその辺が少し少なくなっていたのでその辺ですね。自分から積極的に絡んでボールを受けようという意識も少しなかったのか。僕の見た目で元気がなかったので判断しました。

 

 

――今日、広島が負けましてセカンドステージ首位に立ちました。

そこは僕もまったく知らなかったので、いま聞いたんですけど、まだ順位は関係なく、4つ連勝できたというのが一番だと思いますし、でも2失点してしまったのは非常に悔しいので、順位に関係なくその部分の反省はしっかりしていきたいと思います。

 

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