「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【コメント】トニーニョ・セレーゾ監督「負けたということはしっかり受け止めなければいけない」/明治安田生命J1リーグ2ndステージ第3節 松本山雅戦(2015.07.20 )

■トニーニョ・セレーゾ監督

 

――序盤、エンジンのかかりが遅かったと思います。序盤の戦いぶりをどう思いますか?

2-0で負けて、今日、なにを言ったとしても言い訳にしか聞こえないのでいうことは限られてくる。当然ながら、相手のメリットも試合に勝つにあたってはある。やるべきことを彼らがやったので試合に勝った。そこは讃えないといけない。ただ、立ち上がりだけでなく前半、ビルドアップをするところで攻撃陣があまりにもボールを受けに引きすぎた部分があったと思う。それをやると相手がディフェンスラインを押し上げてもっと圧力をかけることができるし、できればもう少し相手の裏を狙うとか、1回下げさせてから中盤の選手が引き出しに来るという形を取ればよかった。その部分はハーフタイムで修正でき、うまく後半を迎えることができた。ただ、相手の長所はセットプレー。CK、FK、ロングスロー。あとは大きくピッチを使い、SHからのクロスボール。その2つです。失点を見ればセットプレーからでもあるし、もう1つの失点は個人のミスでした。そこがなかなか改善できていないところでもある。2-0という状況のなかで後半は盛り返していかないといけないし、試合全体でチャンスの数は少なかったが、その少ないチャンスを慌てずに決めることができれば、違う状況に持っていくことができたかもしれない。ただそれは相手も身体を張って、誰が見ても感じられるものをピッチで示したと思う。分析で言われた相手の情報、形に対して対応する部分と、個人のミスの部分があり、結果、負けたということはしっかり受け止めなければいけないし、次に向けてしっかり切り替えていかないといけないし、改善点に取り組まなければならないと思う。

 

 

――後半修正したということだが、ダヴィを含めて攻撃のカードを切っても追いつけなかったのはなにが足りなかった?

当然ながら相手は2-0で勝っているわけなので、勝っているときにずっとやってきているブロックをつくるということをやってきた。それを潜り抜けるために交代をしたわけだが、ダヴィについては最大30~40分ということを考えていた。展開によっては早めないといけないと思っていた。途中から遠藤をボランチの位置に下げたり、山村を入れてクロスからの高さを狙ったし、カイオや遠藤からのクロスでダヴィや山村、加えて逆サイドのサイドハーフやサイドバックの侵入を狙ったのだが、クロスの精度が狙ったポイントに入っていかなかった。ときにはクロスが入ったときに逆サイドのサイドハーフやサイドバックがつめていなかった。練習でやっていたのですが今日はそこがうまくいかなかった。とにかく、今日は良い試合をやったか悪い試合をやったかについてなにを言ったとしても言い訳にしかならないし、現実的には勝っておらず負けているので、それが現実なのでしっかり受け止めないといけないと思います。

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