「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【コメント】トニー・ポポヴィッチ監督「高萩も田中もこのままいけば高いクオリティを見せてくれると信じてます」/WSW戦前日公式記者会見(2015.02.24)

――明日の試合について一言お願いします。

 ■トニー・ポポヴィッチ監督(WSW):

 こんにちは皆さん、監督のトニー・ポポヴィッチです。ここに来られてとてもうれしいです。昨季、成し遂げたことをとても誇りに思っています。しかし、これからは難しい旅路が始まります。とても難しい相手だとは思いますが明日の試合を楽しみにしています。

 ■ニコライ・トパー=スタンリー選手

 キャプテンのニコライ・スタンリーです。ここにお集まりいただきありがとうございます。明日の試合はACL連覇に向けた最初のステップになります。この場に立ててうれしく思うとともにこの貴重な大会を戦えることを光栄に思います。

 

――昨季の経験から、アジアを勝ち抜くためには何が必要だったのか?日本は最近いい成績が残せていません。日本にもし足りないものがあれば教えてください。

 ■トニー・ポポヴィッチ監督

前回大会については我々にとって初めての大会でした。ですので、我々の結果からどんなことも可能だということが言えると思います。昨シーズンのACLを戦ううえで、我々のチームのベースとなったのはチームワークと自分たちに自信を持つことが非常に重要でした。ACLを勝つには14試合を制することが必要です。この14試合を通じて高い質の試合と、自信をピッチで表現することが必要になってきます。ACLを優勝したことは我々にとってとても光栄であり、非常に満たされる経験でした。しかし、これはすべて過去のことです。次はまた新しい大会に向かって新しい戦いを始めなければなりません。今回、我々は鹿島アントラーズと戦うことになりましたが、対戦相手には非常に大きなリスペクトを持ってこの一戦に臨みます。彼らは歴史もあり非常に有能な監督の下で指導を受けたチームでもあります。こういった強敵を相手に、そして我々にとって初めてのアウェイ戦になりますが、なにがなんでも結果を出すという気持ちで戦いたいと思います。

日本のチームがこれまで結果を出せていないことに関しては、これは私が答えられる質問ではないと思います。

 ■ニコライ・トパー=スタンリー選手

監督の言葉に対して加える必要はないと思います。それ以上何を加えられるかとも思いますが、選手の観点から言いますと、我々はなにも恐れることなく毎試合挑みました。すべての試合にハートを注ぎ込み戦いました。昨季、我々のチームには特別なスターはいませんでした。しかし、全員が犠牲心を持って戦い、つねに100%の気持ちでフィールドに立ちました。キャプテンとして優勝できたことはとても誇らしいだったことだと思っています。ACLを制した初めてのオーストラリアのチームとして、この大会にも同じ誇りを持って戦いたいと思っています。

 

 ――DVDなどで鹿島の分析をされていると思いますが、いまの鹿島のチームイメージや警戒する選手がいれば教えてください。

 ■トニー・ポポヴィッチ監督

現在鹿島はまだリーグ戦を戦っておりませんので、戦力分析という意味では難しい状況にあります。鹿島と水戸の親善試合にスカウティングを送りましたが情報については限られています。しかし、彼らの戦い方、試合の進め方、形は十分理解しているつもりです。彼らは攻撃にとても優れていて、特に今回のようなホームの戦いになるとサポーターの後押しもあって非常に強いチームという風に認識しています。とはいえ、我々としては自分たちのサッカーに集中することで、いままで準備を進めて来ています。ひとりの選手に警戒するということではなく、フィールドにいるすべての選手を警戒していくというのが我々の考え方です。各選手に、その選手に見合った対応をしていく。それが我々の戦い方だと思います。

 

――高萩選手、田中選手が新加入したと思いますが彼らに対する評価と、ACLで期待することがあれば教えてください。

 ■トニー・ポポヴィッチ監督

有能な選手2人をチームに加えられたことを非常にうれしく思っています。このチームについては小野伸二選手に始まり、以前から日本人選手が活躍する傾向があります。そこに日本人選手をさらに2人獲得できたことは、我々にとって大きなプラスになっています。2人については1月にチームに加入したばかりです。ですので、オフシーズンからチームに加わったということもあって、状態としてはオフからオンに至るまで、少し順応に時間がかかりました。しかし、新しいチーム、新しい文化、新しい国であることを考えると、少し順応の時間が必要なのは当たり前のことです。日々、彼らは身体的にも強くなっていますし、日々、チームの要求にも応えられるようになっています。このままいけばこのACLの大会においても、彼らの高いクオリティを見せてくれると信じております。

 ■ニコライ・トパー=スタンリー選手

2人とも技術的にいいものをチームに持って来てくれたと思っています。しかも経験豊富な選手ですので、2人とも国内で200試合以上の経験を積んだ選手です。そういった選手が入ってくることでチームは活性化したと思います。彼らはチームに馴染んできています。監督が言った通り少しの順応の時間がかかるのはその通りだと思いますし、練習場に新たなエネルギーを注入してくれたと思います。新たな言葉、新たなスタイルのサッカーのなかで、順応するのに時間がかかるのは当然のことだと思います。ここから彼らが本当の力を発揮してくれるとチーム全員思っていますし、彼らの存在がプラスになると私も考えています。

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