「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレイヤーズファイル】MF20 柴崎岳/トニーニョ・セレーゾが背負わせる十字架と柴崎の軽やかな足取り(2015.01.30)

 柴崎岳が帰ってきた。29日の夜、日本代表に参加していた他の二人に先駆けて宮崎入りすると翌日からいきなりスピードトレーニングに励んだ。細かくステップを踏み加速をつけ、スピードが乗ったところで歩幅を広くして走る姿は、最初の一步から全力で踏み出そうとする他の選手とは一線を画す。無駄なパワーは使わず、理に適った洗練されたフォーム。速く走ることだけに集中する姿は、美しく、一切の無駄を省かれていた。
 「岳が来てチームの雰囲気が少し変わった。まわりの選手が良い刺激を受けている」
 鈴木満常務取締役強化部長が目を細める。
 他の選手からすれば柴崎が日本代表のレベルを表す。代表の経験を言葉で還元する必要なく、存在そのものが指標となる。柴崎に並べば、柴崎を超えれば、という気持ちが若い選手たちを掻き立てる。

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