「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】中田浩二、2014年シーズンを振り返って

 2014年が終わろうとしている。今季を総括すると”力不足”という一言に尽きるだろう。世代交代は一気に進み3位という結果を出すことはできたが、天皇杯やナビスコカップは不甲斐ない内容で幕を閉じ、タイトルを一つも獲得することはできなかった。リーグタイトルについては5年連続逃すというクラブワースト。最終節も逆転優勝の条件が揃いながら、それをみすみす逃してしまう残念な終わり方はまさに力不足を物語っていた。

「うちはそこまで強いチームじゃなかったということ。今年は、若い選手ががんばって試合に出てくるようになって良い経験は積めたと思うけど、まだそこまでの試合運びだったり、チームにまでは至ってない。良い経験になったんじゃないかと思う」

 そう語ったのは今季で引退する中田浩二。そこまで強いチームでなかったことを指摘すると同時に、若い選手が試合に出ることで得る経験値についても言及した。

「もちろん昔の人はそういう試合で絶対に勝ってきたし、アントラーズなんか特にそうやって勝ってきた。でも、全部勝ってきたかといったらそうでもない。俺らの時も落としてる試合はもちろんあるし、俺らもそういうなかで学んだことをやってきてるわけだから。だから、今回学んだことを、トヨもそうだし、植田もそうだし、源もそう。自分のなかで整理して切り替えて言ってくれれば、そういう負けないことというのを、その術を学んでくれればいいと思うよね」

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