「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【ニュース】C大阪、元鹿島監督のパウロ・アウトゥオリにオファーか/(2014.12.13)

C大阪が元鹿島監督のパウロ・アウトゥオリにオファーを出したとスポーツ紙が報じている。06年、まだ子鹿のように華奢だった内田篤人を開幕から大抜擢した名将パウロに、クラブ再建の命運を託すのだという。サンパウロFCを解任されたあともアトレチコ・ミネイロの監督を務めるなど、ブラジル国内でしっかり生き抜いているためJ2からのオファーをどう思うかわからないが、もしかしたら日本に戻ってくることがあるかもしれない。C大阪の通訳を務めるのはJクラブのなかでも高井蘭童通訳に匹敵する実力者であるガンジーさんなだけに、二人三脚で仕事に取り組めるはずだ。
とはいえ、パウロ・アウトゥオリはエキセントリックな面を持つ指揮官だ。鹿島を率いたときにも、突如、選手を移籍させるなど強硬な部分を持っている。スルガチャンピオンシップで来日したときはかなり人間も丸くなっているようだったが、クラブの手綱さばきが重要な監督であることに変わりはない。鹿島でもフットサルコートなどをつくり、監督の要望に応じられる部分は応じたが、そのすべてに応えていたらクラブはぐちゃぐちゃになってしまっていただろう。C大阪は新たな強化部長として大熊清氏を迎えることを発表した。FC東京でテクニカルディレクターという肩書きを与えられていたが、実質的には閑職だったと聞く。大宮では迷走して選手の信頼を失い、C大阪のクラブとしての歴史を知らない新米強化部長が、パウロと対等にやりとりできるのかはなはだ疑問だ。

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