「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【監督コメント】トニーニョ・セレーゾ「数字上、優勝の可能性はあるが、まずは自分たちの試合を謙虚さを忘れずに戦っていきたい」/ Jリーグ第33節セレッソ大阪戦を終えて(2014.11.29)

■トニーニョ・セレーゾ監督

――サイドチェンジなどでスペースをうまく使い得点を重ねていきました。その辺は狙いだったのでしょうか?

「まず試合に入る前に置かれる心理状況というのは、セレッソさんはどうしても試合に勝たない状況に追い込まれていました。例え、立ち上がりを積極的ではなく消極的にやったとしても、どこかのタイミングで相手は出てこなければいけない。そういう心理状況を把握した上で試合に臨まなければいけませんでした。昔からセレッソさんというのは攻撃面では非常に能力の高い選手がいて、それは2トップにしても両SH、今年に関しては両ボランチも能力が高い選手を揃えて攻撃に絡んでいくということをしてます。要は攻撃時は最低でも6枚が攻撃に絡んでいく。2トップと両SHとWボランチも高い位置にいく。当然ながら、それだけの人数を攻撃にかければ空いたスペースが存在するわけであって、そのスペースを突くべきです。彼らを攻撃に来させる、おびき出す、という形にすれば背後のスペースがあるのでできたギャップというのをサイドチェンジで、特に逆サイドのSHを使ってカウンターを仕掛けるというサッカーのセオリーをやってもらったことになります」

――今日、首位の浦和が引き分けて最終節に優勝の可能性を残しました。最終節への意気込みをお願いします。

「3チームが最終節で優勝できる可能性があるというのはJリーグにとっても非常に良いことですし、3会場でハラハラドキドキのスペクタクルを見ることができるというのは非常に喜ばしいことだと思います。また対戦相手がレッズさんを引き分けまでに持ち込んだチームであるということは、非常に力のあるチームだと思いますし、我々は数字上可能性があるといってもまず自分たちが勝って終わらないと条件は整わないので、まず自分たちのホームの試合をしっかり勝つ。それで、試合が終わったときにどのような状況になっているのかをまわりに聞いてみるしかないので、まず自分たちの試合を謙虚さを忘れずに戦っていきたいと思います。」

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