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先制したが故にハマった落とし穴。チャレンジしての敗戦を次につなげたい【J3第5節長野戦レビュー】

(写真提供©Fukushima United FC)

2024明治安田J3リーグ第5節

AC長野パルセイロ2-1(前半0-0/後半2-1)福島ユナイテッドFC
得点者
(長野)
76分浮田健誠
89分忽那喬司
(福島)
60分塩浜遼

福島ユナイテッドFCは3月20日、明治安田J3リーグ第5節AC長野パルセイロ戦に臨んだ。

前半は相手の厳しいプレッシャーに苦しみ、ミスからボールを奪われ決定的な場面をつくられることが多かったが、DF山田将之、MF大森博を中心にギリギリのところで踏ん張り、前半は0-0で終えた。

後半は勇気を持って前に出て福島本来の仕掛けができるようになり、60分DF柴田徹のクロスをMF森晃太がファーサイドで折り返し、こぼれ球をFW塩浜遼が押し込み、福島が先制に成功した。

ここまでは良かったのだが、福島はその後の交代策で2点目を取りに行ったもののバランスを崩してしまい、その隙をFW浮田健誠、MF忽那喬司に突かれ、次々と失点。逆転を許して1-2で連勝はストップした。

先発6人を入れ替え、先制した後もリードを守り切るよりも、追加点を取りに行く攻撃的な選手交代と、寺田周平監督はチャレンジにチャレンジを重ねたが、結果的に先制後のチャレンジは不発に終わってしまい、チームバランスを崩して守備が決壊してしまった。寺田監督も会見で反省しきりだったが、チームマネジメントの面で課題の残る試合ではあった。

しかしながら、超攻撃的スタイルを浸透させていく上では、払わなければいけない授業料だったのかもしれない。この敗戦で、勝っている時のリスクマネジメントの重要性や、追加点を取って試合を終わらせる重要性を若い選手が学んで、次勝てればそれで良い。チャレンジがあったからの敗戦であり、下を向くことは無い。反省して、また顔を上げて戦うのみだ。

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1.サイドからも崩せることを示した先制点
2.守り切れなかったと見るか、追加点が取れなかったと見るか

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